Zoomイベント「こえのWA」第5回開催のご報告

お知らせ

株式会社インサイトキッチンC.h.e.fは、2025年11月20日(木)に開催された炎症性腸疾患(IBD)啓発ウェビナー『こえのWA』の企画・プロデュースを担当いたしました。

「こえのWA」は、IBDとともに生きる患者さんやその家族、関係者が、診察室でもSNSのコメント欄でもない“安心できる場”でリアルな声を語り合うことを目的としたZoomイベントです。タイトルの「WA」には、「輪・和・笑・話・我・環」という6つの意味を込め、対話によってつながる温かなコミュニティづくりを目指しています。

第5回目となる今回のテーマは—「困った」を「助かった」に、「焦り」を「落ち着き」に変える—WELCOMEマークといろいろなマーク
IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)患者さんやNPO法人難病サポートこころわ代表の方、任意団体C.I.Pの代表の方、 IBD指導医の先生、そして一般の生活者が登壇し、さまざまな視点から深い対話が生まれました。

任意団体C.I.P代表・菊池さんからは、今回の中心テーマである「WELCOMEマーク」について紹介いただきました。
WELCOMEマークは、“助けたい人”が身につけ、意思表示を示すものです。
「何か困ったことがあれば声をかけてね」「自分ができる範囲でサポートするよ」というメッセージを周囲に伝えることで、助けを求めたい人が安心して声を上げられる社会を広げる取り組みです。

「助けが必要な人が見えない」社会から、「助け合いの意思が見える」社会へ。
その大きな一歩について、多くの気づきが共有されました。

アッヴィ合同会社が取り組む 「I know IBDプロジェクト」 の話も上がりました。
このプロジェクトは、IBDの社会的理解を広め、患者さんの生活で直面する課題を解決することを目的とした取り組みです。
特に印象的だったのは、
トイレの貸し出しに協力するお店・ホテルの可視化について。
店舗やホテルが「I know IBDステッカー」を掲示
その場所は“安心してトイレを利用できる”目印になる
お店側の従業員教育にもつながり、疾患啓発の機会にもなる

こうした取り組みは、IBDを知らない人へ理解を広げるきっかけとなり、当事者の「外出のハードル」を下げる大切な一歩だと語られました。

トークを通じて何度も浮かび上がったのは、
“マーク”は制度ではなく、思いやりを見える形にするためのツールであるということ。
IBDだけでなく、見えない不調を抱える誰かの「焦り」を「落ち着き」に変えていく——。
そんな小さな変化が、社会全体の優しさにつながっていくことを、参加者全員で共有しました。

今後も「こえのWA」は毎月開催を予定しており、
次回は**2025年12月12日(金)**を予定しています。

インサイトキッチンC.h.e.fでは、疾患啓発におけるコミュニケーション支援を通じて、より多くの「想いがつながる場所」をつくってまいります。

このようなイベントプロデュース、報告・分析レポート作成にご興味のある方は、お問い合わせお待ちしています!